先月上旬ですが、久しぶりに山へ出かけました。
今回も櫛形山への最短で上れる池の茶屋登山口に向かいました。中部横断自動車道・増穂ICから県道413号線を道なりに丸山林道・櫛形山方面へ進み池の茶屋林道の終点が駐車場です。全線舗装されていますが、細くてくねくね曲がった坂道なのでゆっくり走行します。林道は冬季閉鎖となりますので要チェックです。増穂ICから29KM、50分程かかりました。
池の茶屋口駐車場、標高はなんと1,850M。(*_*) (*_*) 自分の脚で登ることなく車でこの様な高い標高まで来れるなんて、超楽です。駐車場は平日の木曜日、10時前ですが半分くらい埋まっていました。
休憩小屋の横に簡易トイレも2台設置されています。
池の茶屋口以外に3つの登山道(北尾根、中尾根、南尾根)がありますが、なんといっても池の茶屋口が最短コース。前回は早朝に登山口に着いたので尾根の西側からアヤメ平をまわる周回コースで歩きましたが、今回は櫛形山への直登コースを歩きます。
フェンスのあるゲートから入ります。尾根までは急登。
稜線に出ます。ここから東に富士山が見えるはずですが雲に覆われています。ここからカラマツ樹林に囲まれた尾根をジグザグに登って行きます。ここも急登が続きますが、標高が上がるにつれて広がる眺望で気分的に助けられます。
左(南)から聖岳、赤石岳、悪沢岳。南アルプスの南部の名山は奥深い深部にあり、アクセスはよくなくアプローチも長いです。私だけでなく、多くの方が聖岳や光岳を後回しにしてしまったという方も少なくありません。どの山にも想い出はありますが、やはり百名山の最後百座目に登頂した聖岳には深い思い入れがあります。
ここからは緩いアップダウンが続きます。
奥仙重から下ったコルからは雲海に浮かぶ富士山が見えました。
原生林の森、奇妙な風景。
苔むした森。
このあたりの山域ではサルオガセが多く見られます。不思議な植生。
樹林帯の広い尾根を北に進みます。カラマツの黄葉はほぼ終わりで黒ずんでいます。
ここがこの日のゴールです。
裸山 標高2,003M。西側には白根三山の眺め。
東側の稜線越しには富士山と好展望の山頂です。ここで本日のランチ。久しぶりの登山なのか、相方も最初の急登で少々バテたようです。私は調子は良かったです。標高差も少なく、緩やかなアップダウンで今の私にはちょうどいいです。息をきらしながら何時間も登り続ける登山はもう無理です。
こちらの山も未冠雪。
復路のコルからは雲がとれて山麓の町と富士山が見れました。ここも絶景ポイント。
尾根の開けたところから、カラマツの黄葉と富士山。紅葉はピークを過ぎて色あせた感じです。標高2千M近い山での紅葉(黄葉)なので早いのは当然ですが、9年前の写真を見比べてみました。
前回は1週間ほど早く訪れたのですが、輝く黄葉が見れました。山の降雪も遅く富士山頂も未冠雪、紅葉(黄葉)はやや遅いと思っていましたが場所によっては必ずしもそうではないようですね。日本列島での温暖化は、夏はさらに暑く、冬はさらに寒くなるとのこと。季節感も変わりつつあるようです。
カラマツ林の間は防火帯? この急坂を九十九折に下っていきます。
尾根の末端にあるコルから池の茶屋入口に戻りました。
休憩含めて4時間半くらいのハイクでしたが、天気も良く南アルプス・富士山の展望にも恵まれ、久しぶりに静かな山歩きを楽しむことが出来ました。展望がよく歩き易い山なので来年もまた来れるのなら、アヤメの時期か10月中旬にモミジ沢~アヤメ平を廻る周回コースが歩けれたらと思います。
「百名山」踏破からもう9年、世は移り「百低山」がクローズアップされる昨今。日本百名山の著者である深田久弥も最近の「百低山」ブームは予見してなかったでしょう。私も今や#楽名山#にシフト中。でも、「名山」ならぬ「迷山」に入り込まないようにしたいですね。
*自宅近くの公園にて、11月末