2月1日 今年初めての雲取山、 今回で11回目となった。
1月に雲取山に登ろうと出かけたが、鴨沢~小袖への林道が雪で凍結。 ノーマルタイヤでは上がれないので断念した。
今回も些か懸念したが、 乗越近くの一部路肩をのぞいては積雪も凍結もなし。 まったく問題なく走行できた。
小袖乗越には7時頃到着。
空き地には既に何台か駐車してありました。 工事用のコーンが置かれバーがかけられて入口が制限してあります。 (写真は下山時のもの)
ズームアップすると、奥の立看板には”無断立入禁ず”と読み取れます。
明らかに”規制をするぞ”という意図がくみ取れますが、私有地である限り止む無いですね。
なんとなく中へ入るのが憚られるので、そのまま上に 進みました。
登山口入口前の駐車スペースが一台空いていた。(下の写真) ラッキー!
あの小袖乗越のスペースはどうなるのか? 11月の記事でもレポートしましたが、私のような雲取山フリーカーや遠地から車で来られる百名山ハンターの方には気になると思います。
売却出来ない間は、地主の方も黙視されているのでしょう。
といって、以前のように無制限に解放されることはなく今のような中途半端な状況が続くかもしれません。
4月からの登山シーズンがはじまり入山者が増えたら小袖集落への林道に車があふれることになる。 小袖集落の住人にとっては迷惑となり マイカー乗入れ規制の可能性も無きにあらず。 地主の思惑も絡む?
国道沿いの鴨沢の駐車場(7~8台?くらい)は早朝からマイカー登山者で終日ブロックされています。 奥多摩側にある留浦の駐車場も限度があり、終日停めっぱなしでは地元に迷惑でしょう。
そうなると、 奥多摩湖(小河内ダム)の大駐車場にとめてバスで鴨沢に来るしかなくなりますね。 最悪のシナリオ。
そうなったら、私にとっては日帰りの山でなくなりそうです。 困るなあ~
余談になってしまいましたが、山行に戻ります。
登山口を7:25に出発。 いつもより30分~1時間遅い。
出遅れが気になるが、ブナ坂通過10時前、雲取山山頂到着11時40分と想定。
遅れたら、七つ石山で折り返す手もある。
一部凍結箇所はあるが、堂所までは雪が少ない。 もっと雪があると期待していたが?
堂所(8:48)まではほぼ予定通りのペース。
堂所~七つ石下までの日当たりの悪い部分の坂が凍結しているので、途中でCAMPのチェーンスパイクをつけた。 凍結した坂道は歩きやすいが、凍結は部分的でスパイク装着はちょっと早すぎたかも? 脚が重く感じる。
この日は風もなく、それ程寒くない。 いつも見える富士山も霞のなか。 七つ石下は9:44通過。
七つ石下からブナ坂までの巻道の残雪は一部シャーベット状で、ガチガチではない。
痩せたトラバースもあり、このあたりが注意すべきところだが、 この程度であればコンパクト4本アイゼンでも通れるはず。
ブナ坂からの石尾根も悪くはないが、七つ石下のブナ坂までの巻道が私の最も気に入ってる場所です。
晴れていれば富士は見えるし、奥秩父主脈の山が見える。 登山道らしいルートです。
ブナ坂通過はなんと10:25、 小袖登山口から約3時間。(標準CTは3:15だがこれは割増) 速い方ならもう頂上到着だ。
もともと上り坂に弱い私だが、七つ石下前後の上りで時間を食ってしまった。
スパイクの取付け、衣類の着脱、靴ひもの調整等で何度も休みを繰り返しとったこともあるが、
絶不調である。
他の山であれば間違いなくリタイアだが、ここは10回も登ったコース、地図なしでも歩ける。
16時半までに戻ればよい。 ・・・・・ 山頂を目指すことにした。
ブナ坂からの石尾根は日当たりがよく気温が上昇しグチャグチャの道。 重い雪と泥が絡み、脚が前に進ず一向にペースアップしない。 それどころかペースダウン。 (奥多摩小屋は11:30~40?)
奥多摩小屋から小雲取山への登りがいつになくキツイ。 写真ではサラサラに見えますが、湿った重い雪です。
雲取山頂上避難小屋に着いたのは12:17。 ブナ坂から1:52(標準CT 1:35)とかかり過ぎ。
絶不調! このタイムには落胆。 なんと5時間近くもかかってしまった。
ふだんは4時間~4時間15分、 昨年1月は4時間15分、5月には3時間半で登れたのに・・・・
頂上避難小屋の寒暖計は6.5度。 この日は遠景が霞んで富士も見えず。 でも爽快な景観です。
いつもは1時間は山頂に留まりますが、この日は手早くポットのお湯でカップ麺を食べ、30分ほどで下山。
コースタイムには落胆ですが、11回目の登頂となりました。 そして雪景色の曇取山を楽しむことができました。
帰路は標準コースタイムとほほ同じ3時間、 16時前には登山口へ帰着出来た。
いろいろ考えてみたが、チェーンスパイクをつけてから脚が極端に重く感じた。
ソールを見るとチェーンに泥や雪を噛んでいる。 とくに雲取山の泥は重くて粘着質である。
この日の雪は軟質でべったりと重かった。 チェーンスパイクは圧雪された雪質で使うべきようです。
しかも雪道や凍結は途切れ途切れで そうでないところは泥が噛む。
ブナ坂からの石尾根はひどい。 チェーンスパイクは相性が合わなかった。
結局頂上までつけたまま、下りは奥多摩小屋で外したらスッキリした。
今回チェーンスパイクは2度目ですが、使い勝手がなんとなくわかりました。
帰宅して靴を洗った。 ソールの間にべったりと付着していてとれない! 呆れるほどのしつこさ。
ブラシでは落としきれず針金を使った。(笑) 翌朝みたら、まだ泥が残っていました。(呆)
(下の写真、参考までにチェーンスパイクを付けてみました。)
チェーンスパイクは小さくコンパクトに収納出来、アイゼンより接地性は優れ一見歩きやすいが、凍結度が緩やかな岩稜帯や圧雪された登山道に絞ったほうがよいと思います。
ともかく、この日の登山道の状況には合わなかったようです。
スパイクだけでなく、他の要因も重なったのであろう。
野暮な他ごとが頭に浮かんできて登りに集中できず、いつになく慎重に脚運びをしたこともある。
遅れたら七つ石山で折り返してもいい、 という気合のなさ 弱気の虫も出てきた。
気温が上がっていたのに給水を十分に取らなかったことも影響しているのか?
パワーのある方ならそんなことにも ものともしないだろうが、私のように非力山ノボラーは悪条件が重なると一挙にダウンブローのように効いてくるのだろう。
昨シーズンは自分でも信じられないくらい怒涛の如く難関の山を次々と踏破したが、
こんな調子では前途多難、目指す残りの山は遠ざかっていく。。。。。
次回は気合を入れて、登ってみよう。