夢幻飛行

旅は日常からの脱却、夢の世界への入口かも 夢と日常のあいだを彷徨う山旅人のつぶやきです。

Day-Hiker ブナ坂で撤退

雲取山を目指しましたが、ブナ坂で途中撤退。 3月中旬
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3月19日に戻ります。 久しぶりに奥多摩雲取山へチャレンジ。早出が必要と判断し夜半小袖乗越の駐車場に到着して車中泊。 山の天気ピンポイント予報では小袖の気温はそれほど低くなかったんですが、寒くて何度も目が覚めました。フルフラットの後席にウレタンマットを敷きオーバーズボン、ダウンを着てシュラーフに入りその上にブランケットをかけ、両ドアサイドにもブランケットを詰めて寝たんですが・・・ ダメ。 4時半に起きて5時に出発するつもりでしたが朝方寝入ってしまって6時半起床。 軽く朝食をとって7時過ぎに駐車場を発ちました。 
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もう陽が上がって燦々と輝いています。実は過去にも同様に出遅れて、途中撤退した苦い経験がある。睡眠不足で早出してもダメであると自分に云い聞かせながらも、暗澹たる思いです。 安全に日帰りするには6時台がデッドラインで、過信せずゆとりのマージンを広げておきたいです。
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小袖登山口。 既に7時10分過ぎです。
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こんな掲示板も新たに設置されています。「日没までに登山を完了できますか?」という警告が突き刺さります。(笑)(´;ω;`)
さらに、こんな掲示板も追加されてます。
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Day-Hiker である私への警告! 
「小袖登山口から雲取山頂の往復は標準で登り6時間、下り4時間の合計10時間かかります。」(コースタイム+休憩時間) 「平均的な体力の方には一泊二日が適切なコースです。」 「日帰りしようとした登山者の方で遭難が相次いでいます。」 ・・・
この日の私に向けられたようなメッセージです。
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堂所へ向かう途中の休憩ポイント。 ここまでほぼ1時間ですが、「雲取山頂まであと5時間」の案内。あれっ! ふつうはここから4時間以内が一般的であるが、標準コースタイムが長くなった? こんなはずはない。
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堂所から七ツ石下への登りから見れる富士山。
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昨年秋の台風で倒木した木が登山道を塞いでいます。
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七ツ石下分岐。 9時半過ぎで赤信号、ペースが上がりません。睡眠が浅かったのだろうか、不調。
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いつも通り一番下の巻道を登ります。アイゼンをつけるほどでもないですが、中途半端な残雪。滑落したらアウトですので無理せずゆっくり歩きます。
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樹間からは南アルプス北部の峰々がうっすらと望めます。
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ブナ坂に到着。時計を見ると10:22。やっぱりダメであった。 遅くともブナ坂は9時台に通過しなければなりません。
ここから雲取山山頂までの往復は約3時間だが、この日のペースでは小雲取山の急登で消耗しきる可能性もある。登山口に下山するのは16時半とシュミレーションしてみたが、午後の遅い時間帯に七ツ石下からの道をだらだらと下るのは爽快とは云えないし、無理をするとツケが回ってくる。無理なチャレンジはしない、リスクはとらないほうがいいと自分に云い聞かせる。 
撤退を即断して、久しぶりに七ツ石山に登って下山することにした。 
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七ツ石山への登り。 雪は少ないようです。
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七ツ石山 山頂。
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雲取山、今年中に再チャレンジします。
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飛竜山から奥秩父への尾根越しに南アルプス。 もう霞んでしまっています。 
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南西には富士山。 こっちもだんだん霞んできました。
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真っ直ぐ下ると高丸山、日陰名栗山、鷹ノ巣山へいきますが、石尾根分岐から小屋へ下ります。
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七ツ石小屋。ランチタイムのあとはうたた寝。!(^^)! ・・・のんびりと小袖まで下りました。
帰り際、小屋前のベンチで若いハイカーが咳き込んでいました。花粉の時期なのでたぶん花粉症だとは思いますが、思わず息を止めて素早く通り過ぎ下山道へ。 
新型コロナ、残念ですが感染拡大の勢いは止まらず。今は極力外出を自粛、接触を減らすことが移さない、罹らないことです。 「自分は罹らない」、「かかっても軽症ですむ」 といった甘さが感染を広げたんでしょうね。 当初は若者だけでなく、政府をはじめ我々国民のほとんどは「日本は軽症ですむ」と思っていたんじゃないでしょうか。 感染しても発症しないがウイルスを運んで発症させる、とくに若壮年層がキャリアとなって高齢者が感染し重篤化するという傾向があると云われています。 ウイルスまでも世代分断と思わせるかの如く、なんとも厄介で悪魔的なウィルスです。 まともにPCR検査が実施されてない状況で感染者が蔓延し、街中で、交通機関で、職場で、スーパーマーケットでウイルスキャリアーとなって動いているのが実態でしょう。 欧米で感染爆発が広がった道をたどるというシナリオにならないことを切に願っています。